将来

ドーナツ塔氏のトコの記事について思ったことを書いてみる。

10年後の社会での「次世代情報系」とはどういう人間かを考えてみた。


まず、高校の指導科目に加えられたと聞く「情報」の授業の内容を調べてみたところ、情報とは何か、情報とコンピュータの関係、ネットワーク、2進数など、単にパソコンを使用するだけではなく、その仕組みや働きや概念などを体系的に勉強するようだ。
パソコンをごく一般的な目的に使う分には、アプリケーションの使用法が分かれば(要は説明書が理解できれば)問題ないが、そういった目先のことではない深い知識を、かなり大雑把に扱う。


ではプログラミングの知識はどうだろう。

例えば表計算をするためには、当然統計の知識のほかに、少々プログラミングに近いスキルが必要になる。
セルに入力した数値を加工・処理するためには、その統計上の機能を的確に書き表し実行させることが必要だからだ。

しかしこのような例はむしろ稀な例だと思う。
現状、ネット上の一般に普及した技術は、綺麗にラップされた上に予備知識も最低限の状態で利用することができる。
例えば「レンタル掲示板サービス」、「ブログレンタルサービス」などの、いわゆるレンタルサービスには、CGIやサーバーに関する知識は不要だろう。
ウェブページを作るにしても、いわゆる「ホームページ作成ソフト」などを使えば簡単に作ることもできる。
これが当てはまらないのは多くを求めて一般から離脱した玄人の場合だけだろう。
恐らくこちらの分野からプログラミングへ進む人は少ないはずだ。


しかし、プログラミングにはもう一つの側面がある、すなわちゲームプログラミングだ。
そして、ネット上にはひとりのゲーマーがプログラミングへ行き着くシンプルな流れがある。

  1. ゲームの攻略や発売状況などの情報を求めてネットにアクセスする。
  2. (かなり高い確率で)フリーのアマチュアゲーム作家のゲームに巡り合い、はまる。
  3. ゲームを作るためのソフトウェアがあることを知り、自分も作ってみようと思い立つ。

この流れに乗り、プログラミングを始める人間は後を絶たないだろう。
そして、この種の人間も成熟していけば、それなりのスキルを会得することだろう。

彼らこそドーナツ塔氏の言う、次世代情報系なのかもしれない。